濡灰



濡れ灰


五月より始まった「風炉」の茶席も

いよいよ名残りの月となり、

来月の霜月初亥より「炉開き」と相成ります。


その「炉」に使う灰を『濡れ灰』と云い、

湿った灰を使うことで水蒸気の対流がおこり、

炭火が熾りやすく、また消えにくくなります。


八月に書いた「灰仕込」の灰を仕上げます。



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適度に乾燥した「仕込灰」



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扱いやすく適当な大きさにスコップで割ります。



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粗目の篩(ふるい)を2種使い、

丁寧に濾します。



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大小混ざったぐらいの「濡れ灰」が理想です。

好みもありますが、

もう少し大粒に仕上げたいものです...



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意外と「炉」の容量が大きいので、

細かくなった灰を「炉」の底の方に入れようと思います。


これで「炉開き」の準備の前準備が出来ました。




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# by muichimotu | 2017-10-20 12:38 | 未分類 | Comments(0)

従兄弟煮




蓮根いとこ煮




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今回も質問の多い料理の説明です。

まず「いとこ煮」とは

一般的に小豆と一緒に炊いた煮物を云います。

語源は小豆など煮えにくい材料から入れていき

「追々」煮ていくところから「甥甥」

つまり「従兄弟(いとこ)」にかけた言葉遊びからきました。



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蓮根の穴に軽く煮てアク抜きした小豆を

8分目まで詰めてガーゼでしっかり包みます。



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1時間程、小豆が柔らかくなるように下茹でし、

水にさらして渋抜きします。



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ガーゼはそのままで

味を付けて煮含めます。



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きっちり小豆が詰まっていて

蓮根もややねっとり感があり美味しい煮物です。



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# by muichimotu | 2017-10-18 17:21 | 無庵 | Comments(0)

土瓶蒸



土瓶蒸し



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いよいよ肌寒くなってまいりました。

山里では朝晩など特に冷え込んできます。


寒さを感じて嬉しい料理が『土瓶蒸し』ではないでしょうか?

松茸の味と香りが素直に味わえる

精進ならではの『土瓶蒸し』です!



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# by muichimotu | 2017-10-16 20:23 | 無庵 | Comments(0)

軸巻上筒



先日 掛軸を掛け替えようとしたら

軸の丈が長く、床板に着いてしまいました。


掛軸は『無庵』の構想を描き始めた頃、

何年も前から少しずつこつこつと買い集めていたので

軸の長さなど気にしていませんでした。

そのため実際に床に掛けて初めて

寸法が合ってないことに気が付きます。


とは言え、表装を直しては経年の風合いが損なわれるので

なんとかそのまま使う方法はないかと調べたところ、

「軸巻上げ」という専用器具がありました!



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良く見れば、ただ筒に切れ目があるだけの代物。

しかも結構良いお値段でいらっしゃる...

という事でまた自作しました!



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使い方は軸の上部にある「半月」を巻き上げて

この筒に通すだけです。

大切な軸を傷つけないように「当て布」を一緒に巻き込みます。



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解りやすく写すとこんな感じです。

収まりも良く、上出来です!



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見た目に違和感もありません。

一件落着!



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# by muichimotu | 2017-10-15 16:39 | 未分類 | Comments(0)

桝床席



先日、とある茶会のために

京都 大徳寺聚光院へ


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この聚光院には『桝床席』という茶室があり

我が「無庵」の茶室はこの『桝床席』の写しであります。


茶の湯ではこの「写し」に対して

基準の手本を「本歌」と云います。

今回はこの「本歌」の茶室で濃茶を頂いて参りました。


実は「無庵」の工事に入る前に

大工さんと特別拝観の時に見に来ていますが

その時は部屋には入れず隣室から見るだけで撮影も不可でした。


今回は室礼も整えられ(美術館級の道具で)

実際に足を踏み入れての茶会です。

しかも撮影の許可も頂きました。


本歌『桝床席』は

1811年(文化8年)に表千家9代了々斎により寄進され

同院「閑隠席」と共に重要文化財です。



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本歌「聚光院 桝床席」

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写し「無庵 茶室」

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「聚光院 桝床席」

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「無庵 茶室」

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「聚光院 桝床席」

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「無庵 茶室」


普段は非公開でもあり、この好機を逃さず

本歌の空気感を味わう事が出来ました。


畳や障子などの寸法の違いや

物理的条件での相違は否めませんが

自分の細かい注文を引き受けて頂いた大工さんに

改めて感謝いたしました。



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# by muichimotu | 2017-10-13 17:18 | 田舎家 | Comments(0)

精進懐石 無庵          静岡県周智郡森町問詰832-3  https://www.kaiseki-muan.com/       0538(84)6308


by 甚兵衛